問11:多角化の形態の一つである「関連多角化」において、シナジー効果を最大化するために最も重視すべきことはどれか。
- A:事業間の経営資源(技術、販路、ブランドなど)の共有と移転
- B:全事業を完全に独立させて経営すること
- C:買収先の企業文化を即座に破棄すること
- D:多角化先での市場シェアを初年度で50%以上にすること
- E:既存事業の売上を全て新規事業に切り替えること
【第11問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:関連多角化の核心は、資源の共有や移転による相乗効果(シナジー)の創出であり正解。
・B:独立経営はシナジーを生みにくく不適切。
・C:文化破棄は混乱を招き、統合を阻害するため不適切。
・D:高いシェア目標は重要だが、それ自体がシナジーの定義ではないため不適切。
・E:既存事業の切り捨ては多角化の目的と矛盾し不適切。
問12:M&Aの成功要因として、「PMI(Post Merger Integration)」が注目される理由はどれか。
- A:買収後の統合プロセスが不適切だと、期待されたシナジーが発揮されず買収が失敗するから
- B:M&Aは統合さえすれば必ず成功するから
- C:PMIを行わない方が、組織の混乱が少ないから
- D:買収プレミアムを支払わずに済む方法だから
- E:PMIを行うと、必ず売上が2倍になるから
【第12問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:統合の失敗が経営価値を毀損するリスクは高く、その管理の重要性が認識されているため正解。
・B:統合すれば成功するわけではなく、統合プロセスそのものが難所であるため不適切。
・C:PMIをしないことは組織的な断絶を招き、失敗要因となるため不適切。
・D:PMIは買収後の統合であり、買収価格(プレミアム)とは別問題のため不適切。
・E:PMIにより必ず売上が倍増するわけではなく不適切。
問13:アンゾフの成長マトリクスにおいて、既存製品を新しい市場へ展開する「新市場開拓戦略」が失敗しやすい原因として、最も適切なものはどれか。
- A:既存の製品が全く売れないから
- B:新市場の顧客ニーズや流通慣行を深く理解せずに参入してしまうから
- C:既存市場でのシェアが低すぎるから
- D:多角化を行いすぎているから
- E:広告費をかけすぎているから
【第13問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:既存製品の売上は、新市場開拓戦略の前提とは直接関係せず不適切。
・B:新しい市場環境への不適合は新市場開拓の最大の失敗要因であり正解。
・C:既存シェアの低さは戦略の前提条件の問題であり、失敗原因としては間接的で不適切。
・D:多角化の有無は新市場開拓の失敗原因と必ずしも一致せず不適切。
・E:広告費は手段であり、それ自体が失敗原因とは限らず不適切。
問14:垂直統合戦略において、自社の生産能力を川上の調達段階まで広げる「後方統合」の主な目的はどれか。
- A:供給業者からの価格交渉力を排除し、原材料を安定的に低コストで確保すること
- B:販売先を拡大すること
- C:競合他社を買収すること
- D:異なる業界へ参入すること
- E:広告活動を強化すること
【第14問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:川上(調達)への統合の主な狙いは、サプライチェーンの安定とコスト支配であり正解。
・B:販売先拡大は前方統合の目的であり不適切。
・C:水平統合の目的であり不適切。
・D:多角化戦略の目的であり不適切。
・E:マーケティング戦略であり不適切。
問15:成長戦略における「コア・コンピタンス」を活かした多角化とはどのようなものか。
- A:自社が持っている独自の強みを活用して、相乗効果のある分野へ進出すること
- B:全くの未経験分野へ無計画に参入すること
- C:全ての既存事業を売却し、新規事業のみに専念すること
- D:競合他社と同じ製品を製造すること
- E:原材料の調達を他社に委託すること
【第15問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:コア・コンピタンスは競争優位の源泉であり、それを活用した進出は成功確率を高めるため正解。
・B:強みを活かせない分野への無計画な参入はコア・コンピタンス経営からかけ離れ不適切。
・C:事業売却は多角化の定義ではなく不適切。
・D:同質化はコア・コンピタンスの活用とは逆の考え方であり不適切。
・E:委託戦略は垂直統合の問題であり、コア・コンピタンス経営の定義とは異なり不適切。

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