問1:アンゾフの成長マトリクスにおいて、新製品開発戦略を推進する際、技術的な不確実性と市場の不確実性のバランスとして適切なものはどれか。
- A:技術的リスクと市場リスクの双方が最大化される
- B:技術的リスクを抑え、市場のニーズへの適合性を重視する
- C:市場リスクよりも技術的な独自性を最優先する
- D:不確実性を考慮せず、一律に投資する
- E:既存製品の改良のみに注力する
【第1問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:双方のリスクが最大化されるのは多角化の説明であり不適切。
・B:新製品開発における開発と市場適応のバランス調整として適切。
・C:技術偏重は市場との乖離を招き失敗の元であり不適切。
・D:リスク管理を怠ることは経営上不適切。
・E:既存製品の改良のみへの注力は市場浸透戦略であり不適切。
問2:コングロマリット多角化(集成型)の最大の経営的メリットとして、最も適切なものはどれか。
- A:事業間の強いシナジー効果の享受
- B:経営資源の完全な共通化
- C:ポートフォリオによる財務的なリスクの分散と収益の平準化
- D:製品の単価上昇
- E:コストリーダーシップの強化
【第2問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:無関連事業同士のためシナジーは低く不適切。
・B:無関連事業間での完全な資源共通化は困難であり不適切。
・C:リスク分散による収益の平準化が最大のメリットであり適切。
・D:価格決定権への影響は不確実であり不適切。
・E:コストリーダーシップ戦略とは直接関係なく不適切。
問3:資源ベース理論(RBV)に基づき、企業が多角化を行う理論的根拠として最も適切なものはどれか。
- A:自社の余剰資源(技術・ブランド・組織能力)を新分野で活用できるから
- B:その市場の成長率が財務的に有利だから
- C:競合他社がその分野に進出しているから
- D:分散投資の財務的優位性が高いから
- E:製品ライフサイクルが衰退期に入ったため代替事業が必要だから
【第3問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:自社の余剰資源を新分野で活用する多角化の根拠としてRBVの正確な説明であり適切。
・B:市場成長率を基準とした投資判断はPPMの発想であり不適切。
・C:競合追随は外部環境への反応でありRBVの説明ではなく不適切。
・D:分散投資の財務的優位性はポートフォリオ理論の発想であり不適切。
・E:衰退期対応は多角化の一動機だがRBVの主旨ではなく不適切。
問4:買収後の「組織文化の衝突(カルチャーショック)」を回避するために必要なことは何か。
- A:事前の対話と、共通のビジョンの策定・浸透
- B:買収側の企業文化を優先して統一的に導入すること
- C:被買収企業の従業員を早期に入れ替えること
- D:統合後の組織図を先に決定し周知すること
- E:文化の違いを認識せず業務効率化を最優先すること
【第4問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:相互理解と共通ビジョンの形成がPMIにおける文化統合の最重要活動であり適切。
・B:一方的な押しつけは被買収側の抵抗を招き統合失敗の原因となり不適切。
・C:従業員の早期入れ替えは組織ノウハウの喪失とモチベーション低下を招き不適切。
・D:組織図の先行決定は重要だが文化衝突の回避に直接寄与せず不適切。
・E:文化差異を無視すると統合が頓挫するリスクが高く不適切。
問5:多角化の失敗要因として、関連性の低い事業への進出時に起こりやすい「範囲の不経済」とは何か。
- A:規模が拡大することで逆に管理コストや調整コストが増大すること
- B:製品の品質が向上しすぎること
- C:ブランドの認知度が低すぎること
- D:技術が進化しすぎること
- E:市場のニーズが多様化すること
【第5問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:事業の複雑化によりシナジー以上の管理コストがかかる状態であり適切。
・B〜E:これらは範囲の不経済の内容ではなく、戦略上の課題や外部要因であり不適切。

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