問1:PPMにおいて「金のなる木」から「花形(スター)」へ資金投下が必要とされる場合の理由として、最も適切なものはどれか。
- A:花形事業のシェアを維持・拡大するために多額の投資が必要だから
- B:花形の収益性が低く自己資金で投資需要を賄えないから
- C:金のなる木が衰退して余剰資金が発生しているから
- D:多角化を加速させるための原資が必要だから
- E:負け犬の撤退費用を賄うための迂回資金として必要だから
【第1問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:高成長市場での競争を勝ち抜く(維持・拡大する)ためには多額の再投資が必要であり、それが金のなる木からの資金提供の正当な理由であるため正解。
・B:花形は高い収益性を持つ場合もあり、一概に自己資金不足が理由とは限らず不適切。
・C:金のなる木の衰退は資金還流の動機にならず不適切。
・D:多角化は別の戦略であり、花形への資金投入の理由とは異なり不適切。
・E:負け犬の撤退費用とは直接関係せず不適切。
問2:ある事業がPPM上の「問題児」から「花形」に移行できず、「負け犬」へ転落する原因として最も適切なものは何か。
- A:市場成長率の低下に先行してシェアが伸び悩んだ場合
- B:投資を増やしすぎてコストが過剰になった場合
- C:競合他社が市場から撤退して競争が緩和された場合
- D:ブランドイメージが向上して顧客が離れなくなった場合
- E:全社的なコスト削減が功を奏した場合
【第2問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:高成長期にシェアを確保(問題児→花形への転換)できないまま市場成長が鈍化すると、結果として「負け犬」象限に沈むことになり正解。
・B:過剰投資は利益を圧迫するが、必ずしもシェアを奪えない原因とは限らず不適切。
・C:競争の緩和はむしろシェア拡大のチャンスであり不適切。
・D:ブランド向上はポジティブな要素であり転落原因にならず不適切。
・E:コスト削減は収益改善には寄与するが、シェア拡大とは直結せず不適切。
問3:PPM分析において、特定の事業を「SBU(戦略的事業単位)」に分類する際、最も重視すべき基準は何か。
- A:物理的な工場の所在地が同じであること
- B:共通の競合他社と、共通の市場ニーズを持っていること
- C:創業時期が同じであること
- D:売上金額が全社平均に近いこと
- E:役員が兼務していること
【第3問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:場所が同じでも競争環境や顧客が違えば別SBUであるべきであり不適切。
・B:競争優位性を判断するために、競合や顧客という外部環境が同じ単位でくくるのがSBUの基本であり正解。
・C, D, E:これらは事業の競争力とは直接関係なく不適切。
問4:PPMにおいて「金のなる木」を維持しつつ、将来の成長のために「問題児」へ投資するポートフォリオ・バランスの最適化において、最も重要な経営判断はどれか。
- A:すべての「問題児」に等しい金額を投資すること
- B:有望な「問題児」を見極め、成功確率の高い事業へ選択的に投資を集中すること
- C:すべての「負け犬」を保持し続けること
- D:全事業の市場シェアを均等にすること
- E:配当金を優先し、将来投資をすべて削減すること
【第4問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:均等投資は戦略の欠如であり非効率のため不適切。
・B:資源は有限であるため、有望な事業に選別集中投資を行うことがPPMの醍醐味であり正解。
・C:負け犬の保持は資源浪費であり不適切。
・D:シェア均等はPPMの目的とは異なるため不適切。
・E:将来投資の削減は中長期的な成長を阻害し不適切。
問5:PPMの考え方を現代の市場環境(特にデジタル化が進む環境)へ適用する際の注意点として、最も適切なものはどれか。
- A:デジタル市場の成長は極めて速いため、PPMの判定基準(時間軸)やシェアの定義を柔軟に見直す必要がある
- B:PPMは時代遅れであり、適用してはならない
- C:市場成長率は無視して、売上だけを重視すべきである
- D:デジタル市場ではシェアは関係ないため、無視すべきである
- E:すべての事業を「花形」として扱うべきである
【第5問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:デジタル市場では市場の入れ替わりやシェアの変動が速く、硬直的なPPM適用はリスクを伴うため柔軟な運用が不可欠であり正解。
・B:PPMは今なお有用なツールであり全否定は不適切。
・C:成長率はPPMの重要な軸であり無視できず不適切。
・D:デジタル市場でもシェアは重要な競争指標であり不適切。
・E:すべての事業を花形にするのは非現実的であり不適切。

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