企業経営理論③応用編_事業ポートフォリオ_11問〜15問

問11:PPMにおいて「問題児」事業を「花形(スター)」へ転換させる際の成功の鍵となる条件はどれか。

  • A:市場が成熟し成長が止まるまで待つこと
  • B:競合他社が製品改良を終えるのを待つこと
  • C:市場の成長期に合わせ、競合を上回るスピードでシェアを獲得すること
  • D:広告宣伝を最小限に抑え、口コミだけで浸透させること
  • E:すべての製品価格を一斉に値上げすること
【第11問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:成熟してからの投資では花形にはなれないため不適切。
・B:競合の動向を待っていてはシェアを奪われるため不適切。
・C:高成長市場での勝者はシェア獲得スピードが速い企業であるため正解。
・D:口コミ依存はシェア拡大のスピードとして不十分であり不適切。
・E:安易な値上げは顧客離れを招き、シェア拡大と矛盾するため不適切。


問12:PPMにおいて「花形(スター)」事業を維持する戦略として、最も適切なのはどれか。

  • A:市場シェアを独占するために徹底した投資を継続すること
  • B:撤退のための計画を策定すること
  • C:投資をすべて他事業へ回して、利益を最大化すること
  • D:製品の販売を限定的にすること
  • E:競合他社との提携を解消すること
【第12問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:高成長市場での地位を盤石にし、将来の「金のなる木」にするためには投資継続が不可欠であり正解。
・B:花形は成長中であり撤退は不適切。
・C:投資を止めればシェアを失い、問題児や負け犬へ転落するため不適切。
・D:限定販売はシェア拡大を阻害するため不適切。
・E:提携解消が必ずしも花形維持に寄与するとは限らず不適切。


問13:PPMの4象限のうち、最も「高い不確実性」を伴う戦略的判断が求められるのはどこか。

  • A:金のなる木
  • B:負け犬
  • C:問題児
  • D:花形
  • E:撤退事業
【第13問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:状況が安定しており予測可能性が高く不適切。
・B:将来性がないことが明らかなため不適切。
・C:市場成長は高いがシェアは低く、花形になるか負け犬になるかの岐路にあり、投資判断の難易度と不確実性が最も高いため正解。
・D:すでに高い地位にあるため、不確実性は比較的小さく不適切。


問14:多角化企業がPPMを用いて事業を評価する際、全社的視点で行うべきことはどれか。

  • A:個々の事業の短期利益のみを比較すること
  • B:全事業を個別に最適化し、関連性を持たせないこと
  • C:事業間の「キャッシュの循環」と「リスク分散」の観点から総合的に評価すること
  • D:最も売上の高い事業を廃止すること
  • E:役員報酬を全事業で同一にすること
【第14問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:PPMは短期利益ではなく中長期的な成長を重視するため不適切。
・B:事業間のシナジーや資金循環を考慮するのが多角化経営の強みであり不適切。
・C:キャッシュの供給と成長投資をバランスさせ、ポートフォリオ全体で経営効率を高めるのが正解。
・D:売上が高い事業は全社の基盤であり、廃止は経営判断として不適切。
・E:報酬体系は事業ポートフォリオ戦略とは直接関係せず不適切。


問15:市場の成熟期において、ある「金のなる木」のシェアが競合他社に奪われ始めた際、企業が真っ先に検討すべきことは何か。

  • A:その市場からの完全撤退
  • B:シェア低下の原因分析と、競争優位性の再構築(または搾取戦略の再評価)
  • C:負け犬事業への大規模な投資
  • D:社内組織の解散
  • E:全製品の生産中止
【第15問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:即撤退は早計であり、まずは競争力低下の理由を特定することが不可欠であり正解。
・B:競争力の源泉を見直し、防御を固めるか収益を回収し切るかを見極めるのが定石。
・C:負け犬への投資は誤った資源配分であり不適切。
・D, E:過激な対応であり、適切な経営判断とは言えず不適切。


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