企業経営理論①応用編_競争戦略_6問〜10問

問6:ポーターの競争戦略において、業界全体を対象とした「差別化戦略」を採る企業が注意すべきリスクとして、最も適切なものはどれか。

  • A:他社による模倣や差別化要因の陳腐化
  • B:コストの増大のみで顧客に価値を認められないこと
  • C:規模の経済が働かなくなること
  • D:ニッチ市場への特化が不十分なこと
  • E:市場全体の縮小
【第6問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:差別化要因が模倣され、顧客にとっての独自性が失われるリスクであり適切。
・B〜E:差別化戦略の失敗要因として考えられなくはないが、最も本質的かつ直接的なリスクはA。


問7:SWOT分析において、内部環境の「強み」と外部環境の「機会」を組み合わせる「SO戦略」の目的はどれか。

  • A:弱みを克服して機会を活かす
  • B:強みを活かして機会を最大化する積極的攻勢戦略
  • C:脅威を回避しながら強みを守る
  • D:弱みを克服して脅威を回避する
  • E:単なる現状維持
【第7問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:WO戦略の内容であり不適切。
・B:強みと機会の組み合わせによる最大活用であり適切。
・C:ST戦略の内容であり不適切。
・D:WT戦略の内容であり不適切。
・E:戦略の定義から外れ不適切。


問8:競争戦略における「シグナリング」の説明として、最も適切なものはどれか。

  • A:製品の物理的な機能を向上させること
  • B:情報非対称性を解消し、市場に対して自社の品質や意図を伝えること
  • C:広告費を削減して利益率を高めること
  • D:競合他社の動向を密かに監視すること
  • E:価格を下げてシェアを獲得すること
【第8問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A, C, D, E:いずれもシグナリングの定義そのもの(情報非対称性の解消)とは異なり不適切。
・B:シグナリングの定義そのものであり適切。


問9:製品ライフサイクルの「成熟期」において、競争戦略の重点はどこに置かれるべきか。

  • A:市場への新規参入
  • B:製品の基本機能の改善
  • C:効率化によるコスト維持と付加価値による差別化
  • D:積極的な価格引き下げのみ
  • E:撤退準備
【第9問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:導入期・成長期の戦略であり不適切。
・B:成長期までで概ね完成しており不適切。
・C:競争が激化するため、コスト管理と差別化の維持が重要であり適切。
・D:コスト競争は重要だが、差別化も併せて必要であり不適切。
・E:成熟期は利益を最大化する時期であり、即座の撤退は不適切。


問10:バーニーのVRIO分析において、企業の競争優位の源泉とならない条件はどれか。

  • A:経済的価値がある
  • B:希少性がある
  • C:模倣困難性がある
  • D:組織がその資源を活用できている
  • E:誰もが容易に模倣できる
【第10問:正解と解説】

正解:E
【解説】
・A〜D:VRIOの要素であり競争優位の源泉となる。
・E:容易に模倣できる資源は競争優位の源泉にならず、不適切なため適切(設問の意図に合致)。


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